
こんにちは!バリ島のメグママです。
前回のブログ「日本から送って欲しいものリスト」読んでいただけたでしょうか。
実はね、アマゾンさんで結構な本を購入したんです。8冊。結構重たくなっちゃったし、せっかくだから、実家の母にいろいろ送ってもらっちゃおう、という魂胆でした。
何年か前までは、インドネシアへの国際小包は、郵便局のEMS(国際スピード郵便)で、簡単に出せていたのですが、最近規制が厳しくなったり、関税が3ドル以上からかかるようになったりして、送るのがバカらしくなっちゃっていたのです。
でもやっぱり長く日本に帰れないので、今回、面倒も、お金がかかることも承知の上で、やってみることにしました。
必要な書類など、実家の母になるべく負担をかけないように、こちらで準備できるように調べました。これからEMSでお荷物をインドネシアに送るよ?という方も、便利にダウンロード先に辿り着いていただければと思います。
では、早速準備していきましょう。
国際郵便の種類
そもそも、日本から荷物を送るのには、いくつかの方法があります。
- 書類を送るだけなら、EMSで伝票さえ書けば大丈夫。他の申告書など必要ありません。
- 荷物を送るなら、国際eパケット(2キロ以内)か、EMS・国際スピード郵便(30kgまで)、ただし税関告知書などが必要。
今回は重さがあるので、EMS・国際スピード郵便を利用します。
EMS発送条件
まずは、EMSの発送条件を見ておきましょう。
1. 取扱地域……全地域 2. 大きさ及び重量の最高限 (1) 大きさ……長さ 1.5 メートル、長さと長さ以外の方向に計った最大の横周との合計3メートル (2) 重量……30 キログラム こちらより抜粋 https://www.post.japanpost.jp/int/download/condition-asia.pdf
2キロ以下なら、国際eパケットの方が、送料がお安いです。
今の所インドネシア全域に届けてくれるようで、ありがたい限り。
禁制品:入れてはいけないもの
一応ね、調べておきました。特に今回送ろうと思っている食品は引っかからないと思います。
インドネシア宛の場合の禁制品 1. 通常郵便物 ○ コカの葉…コカの葉 ○ 織物…バティクろう染め法を施した織物 ○ 通貨…名宛国の通貨(ルピア) ○ 書留通常郵便物…硬貨、銀行券、紙幣、小切手、郵便切手、外国の貨幣、各種の持参人 払有価証券、旅行小切手、加工した又は加工していない白金、金又は銀、珠玉、宝石その他の貴重品を包有する書留通常郵便物 2. 小包郵便物 ○ コカの葉…コカの葉 ○ 織物…バティクろう染め法を施した織物 ○ 爆破用品…爆発物、爆破用品 2.1.2 公衆衛生上の理由によるもの 2.1.2.1 禁止物品 ○ 酒精飲料…アプサント及びこれと類似の酒精飲料 ○ 汚染物品…伝染病を伝ぱさせるおそれのある物品 ○ 羽毛…おうむ科の鳥の羽毛その他の部分 ○ 中古の物品…中古の物品(衣類を含む。) 2.1.2.2 条件付許容物品 ○ 麻薬…あへん、モルヒネ、コカインその他の麻薬は、医学上又は科学上の目的で発送さ れ、かつ、名宛国の衛生大臣の許可を得ている場合に限り許される。 ○ 鉛白…鉛白は、医学上又は科学上の目的で発送された場合に限り許される。 ○ 薬剤…名宛国の衛生省(Ministère de la santé)が「強力薬剤」として指定する医薬品、血 清その他の物品は、 関係当局(Departemen Kesehatean, Direktorat Djenderal Farmasi)の許可を得ている場合に限り許される。 2.1.3 動植物保護の理由によるもの 2.1.3.1 禁止物品 ○ 毛、皮、肉…反すう動物又は豚の毛、皮、肉その他の部分 2.1.3.2 条件付許容物品 ○ 植物…植物(米などの穀類、果物、野菜その他植物防疫法で定めるものをいう。)につい ては、昭和 25 年農林省告示第 231 号(輸出植物検疫規程)に基づき植物防疫所にお いて縦覧に供する「植物検疫に関する諸外国の要求事項一覧表」によるものとする。 ※ (※ 編集註:詳細は最寄りの植物防疫所にお問い合わせ下さい。また、米は、個 人的な使用に供するため非商業的に送られる場合以外には、最寄りの地方農政局 又は農政事務所への事前届出が必要です。) 2.1.6 その他の理由によるもの 2.1.6.1 禁止物品 ○ 印刷物…名宛国以外の国で発行されたインドネシア語(地方語を含む。)の書籍、雑誌及 び印刷物。ラテン文字、アラビア文字、日本文字及びロシア文字以外の文字で印 刷された新聞紙及び定期刊行物(あらかじめジャカルタに所在する名宛国の治安 当局(Komando Pemulihan Keamanan dan Ketertiban)の許可を得たものを除く。) ○ お守り札…お守り札 ○ サロン…サロン及びこれと類似の物品 ○ 通貨…名宛国の通貨(ルピア) 2.1.6.2 条件付許容物品 ○ 富くじ…富くじに関する物品は、名宛国の社会問題省(Ministère des affaires sociales)の 許可を得ている場合に限り許される。 ○ メタル…メタルは、名宛国のメタル協会(Lembaga Alat Alat Pembajaran Luar Negeri)の許 可を得ている場合に限り許される。 ○ 印刷物等…中国文字又は中国語による雑誌、印刷物、レコード、録音テープ等の輸入は、 名宛国の関係当局(Attorny General)の許可がある場合に限り許される。 3. 国際スピード郵便物 ○2.1.1、2.1.3.1 及び 2.1.6.1 に掲げる物品 ○ 麻薬及び薬物、わいせつな物品、政治的に害を及ぼすおそれのある印刷物又は絵画、武 器、爆発物、銃及び遊戯用武器、マイクロフィルム、マイクロフィッシュ 上記はこちらより抜粋です。武器とか、「それ、絶対入れないよっ」ていうものは、読みやすさのために省いてあります。完全版はこちらからご確認ください。 https://www.post.japanpost.jp/int/download/condition-asia.pdf
通常の食品だったら大丈夫そうですね。
びっくりしたのは、米って送れないんですね。あとお守り。送ってはダメだって知りませんでした。
電池、薬品関係、薬、バティックとサロン(っぽいもの)、あたりに気をつけておけば良いですね。
おもちゃ等に入っている電池も抜いておきましょう。
あと、航空郵便に入れられないものリストも見ておく必要があります。
意外だったのは、日焼け止め。このリンクは郵便局の国際郵便の申告書のPDFですが、このPDFの二枚目に、航空便で送れないリストがあります。日焼け止めもしっかり載っているので、入れないでおきましょう。
必要書類の準備と国際郵便マイページサービスの使い方
インドネシア(海外)にEMSを送る場合、国際郵便マイページサービスに登録して、送り状やインボイスなどをネット上で登録、印刷する必要があります。(2021年8月現在)

EMS、国際eパケットライトなどの海外への発送に必要なラベルや書類すべての印刷ができる新しいサービスです。
ここに登録してログインすると、下のページが出てくるので、『送り状を作成する』から指示に従って書類を作っていきます。

ウェブ上の流れに沿って、
①ご依頼主選択→②お届け先選択→③内容品登録→④発送情報登録→⑤登録内容確認・登録→⑥送り状印刷→⑦完了、と進んでいきます。すべて一度登録しておくと、次回もデータを呼び出して使えるようになるので、最初は面倒ですが、一つずつ記入しながら進めましょう。

ます、「ご依頼主を登録」します。
ご依頼主、とは差出人のことです。日本側で荷物を発送してくれる人のデータを記入します。

登録しておくと、次回からは住所を選ぶだけで良いので簡単になります。
この国際郵便マイページはEMSだけでなくて、国際eパケットの発送書類も作成できるので、海外に荷物を送る機会があるならば、登録しておいて損はなさそうです。
次はお届け先を登録します。

お届け先を登録して、選んだら、「内容品の入力」へ進みます。
発送種別でEMS(物品)か国際eパケットを選びます。荷物が2キロ以内なら国際eパケットで大丈夫。EMSなら30キロまで。
選んだら、内容品を一つずつ「内容品名」「単価」「原産国名」「個数」を登録していきます。

以前は、food, toy, bookくらいの簡単な表記で良かったのですが、今は詳細にその品名まで書く必要があります。
国際郵便の案内ページに、内容品一覧のCN23(このサイトで今から作成する書類)は、「300SDR以上の物品を同封して送る場合に必要なもの」との記載がありましたので、300シンガポールドル以下(約3万円以下)でも、この書類が必要になるのか、バリ島デンパサール市の中央郵便局に行って伺ってきました。 だって少量ならこの書類がいらないんだったら、楽じゃん、と思って。 ・・・想像はしてましたけど、要るということです。
ただ、各商品の「正味重量」まで入力する欄があるのですが、実家の母が送ってくれる旨、内容量はわからないと伝えると、
「ここは空欄でも構わない」
とのこと。(注:デンパサールの税関職員さんの所見です)
税関でチェックするのは、個数と金額、とのことです。
内容品は、英語での表記をしなければなりません。
大体の商品の英語訳はこちらで見られます。
内容品の記載のところには、品目ごとに書くそうです。例えば、お菓子は、SNACKSでまとめてしまって、数量を書けば良いとのこと。金額は大体の平均で書いていいよ、とのことでした(注:デンパサールの税関職員さんの所見です)
私は、内容品の英語訳リストを見ながら、荷物を区分けしてリストにしました。

これは送ってもらう荷物の、一部なんですが、こうやって中身を写真に撮ってもらうと遠隔操作で書類が作れるので、ぜひやってもらいましょう(全国の実家のお母さん、ありがとうございます)
内容品がすべて登録できたら、内容品種別、内容品総額を入力して次に進みます。

赤い※マークのところだけチェックすれば大丈夫。
「登録内容を確認する」に進みます。
確認画面で確認したら、「送り状の印刷」にそのまま進みましょう。
「注意事項に同意して送り状を印刷」というボタンがあるのでそのまま進みます。

このページで、必要書類を印刷できるのですが、ダウンロードマークがあるので、PDFでダウンロードして、送ってもらう方にメール添付などで送るといいかと思います。
発送の時に、荷物と、これで印刷した書類を持っていけばあとは郵便局員さんがやってくれます。
この時にすでに荷物番号もわかっているので、控えておきましょう。
書類が完璧だとスムーズに届く(追記)
というわけで、母にお願いし、書類を印刷してもらい、発送してもらいました。
今回は、なんと発送からちょうど2週間後、事前になんの連絡もなく、即自宅に配達。
書類がはっきりしないと、呼び出されたり、デンパサール中央郵便局まで取りに行かなければならなかったりするのですが、さっとお届けされました。関税も、玄関で払えばオッケー。
日本の発送日からちょうど2週間なら、EMSとして機能していると言ってよいでしょう(私の基準も下がりました)というわけで、この手順できちんと荷物を受け取れたことを追記しておきます。
いかがだったでしょうか。面倒に思いますけれど、次回からも登録した内容など呼び出して使えるので、便利といえば便利ですよね。インドネシア向けの荷物の発送は、日本側でも、インドネシア側でもよく状況が変わりますので、発送前には一応、ご自分できちんと聞いてみてくださいね。