
海外の日本食食材店のカレールーの値段、日本の3倍するんですよ。
子供はカレー好きですよね。えぇ私もカレー好きです。
カレーって、野菜をだーっと切って、肉を炒めて、ルーを入れて煮込めば完成だから、忙しいママの味方料理なんですけど、海外在住だと、カレールーがなかなか入手しにくいってありますよね。
私も数年前までは、帰国の度に日本でバー○ントのカレールー(業務用)をいくつか買ってきていました。でも今みたいにコロナで行き来ができない、荷物を送ってもらうにも一苦労。
海外在住者にとって、日本のカレーは「ご馳走」です。
でもね、カレーのルーが作れたら、どうでしょう。
- もう、市販のカレールーを買ってこなくていい
- 帰国の際のスーツケースに何キロか空きができる。
- 日本食スーパーで「ルーが高いからカレーは今度」って言わなくていい(笑)
どこにでもある手に入る材料で、気負わず、比較的簡単に自分でカレーのルーが作れるとしたら、もう、世界中どこに住んでももうカレーに困らないのです。
娘がいつか、世界のどこかにお嫁に行った時、日本のカレーが食べたいなと思った時に、このルーを作れるように、書き留めておこうと思います。
自家製カレールーのレシピ
このカレールーの考察をしている時に、まず一番の教本として使ったのが、印度カリー子(@IndoCurryKo)さんの「ひとりぶんのスパイスカレー」という本です。
この本の「カレーのグレイビー作り」の考え方が本当に素晴らしかったんですよ。

なので私のレシピも、カリー子さんのカレーのグレイビーという考え方で、ルーの基本の作り方はこちらから参照させていただきました。ただ、あくまでも今回目指しているのは、市販のカレーのルーで作るような、とろみがついたカレー。なので、この、カリー子さんのグレイビーの作り方に、ひと工夫加えて、日本っぽいカレーを作っていきますよ!
自家製カレールーの材料(5人家族の量)
- 玉ねぎ 2個〜3個
- にんにく 2かけ
- 生姜 親指の先くらい
- お好きなオイル(うちはココナッツオイル)大さじ3
- トマト 小さいものなら5個、拳サイズなら3個 (細かく切るか、フープロでガーッと回しておく)
- (粉)ターメリック 大さじ1
- (粉)クミン 大さじ1
- (粉)コリアンダーシード 大さじ2
- 塩 大さじ1
- お好きなオイル 大さじ3
- 小麦粉 大さじ3
手順
1:玉ねぎ・にんにく・生姜をみじん切りにするか、フードプロセッサーにかけておく。
2:フライパンにオイルを入れて強火にし、玉ねぎ・にんにく・生姜を入れる。
3:茶色になるまで炒める。
4:濃い茶色になったら、トマトを入れる。
5:トマトが崩れて、水分が飛んできたら、粉のスパイスと塩を入れる。
6:弱火で軽く炒めて全体がまとまったら、スパイスペーストを一旦取り出す。→A
7:空いたフライパンに、さらにオイルを大さじ3、小麦粉を大さじ3入れる。
8:中火で混ぜつつ炒める。
9:オイルと小麦粉が良く混ざって、なめらかなペースト状になったら、取り出しておいたスパイスペーストAを入れ(火を止めておいてもオッケー)、よく混ぜ合わせる。
これで、カレールーは出来上がり。
写真はバリ島の赤玉ねぎ。 もっと焦げ茶になるまで炒めます トマト投入直後 だんだんトマトが崩れて水分が飛んできたら、 粉のスパイスと塩投入 焦げやすいので弱火で。 ここに、小麦粉とオイルを炒めたものを混ぜ合わせます。 完成したカレールー。

ここだけの話ですけど、粉のスパイスめんどい人は市販のカレー粉大さじ3でも大丈夫。ただし市販のカレー粉にはどうしても唐辛子などが入っているので、辛いのが苦手な子がいる場合は個別にスパイスを使った方が無難。
玉ねぎが安かった時とかに、たくさん作ってストックしてもいい。
ぶっちゃけますけど、玉ねぎや、トマトなどの分量は、少しくらい変わっても平気。だからちょっと足りないけど、とか気にせず作っちゃって!
粉のスパイスも、家族の好みに合わせて量を増やしたり減らしたりしていい。私のレシピはコリアンダーが多めです。
ちなみに、冷凍しておけば1ヶ月くらい余裕で美味しく食べられます。なので私はいつも倍量で作って、半分は冷凍。
冷凍する時は、少量でも使えるように、小分けにしておくと便利ですよ。
自家製カレールーの使い方
さて、ルーができましたので、どうやって使うかというと、
市販のルーとほとんど同じです!玉ねぎがいっぱい入っているので、野菜には玉ねぎ入れないことが多いです。
人参と、ジャガイモと、好きなお肉を用意して、切って炒めて、水を入れて煮込みます。
ここで私はルーを投入します!
市販のルーは、具材がよく煮えてから、火を止めて入れますが、このルーは最初に水を加えた段階から入れちゃって大丈夫。小麦粉にはしっかり火が通っているので、溶けにくくてダマになるということはありません。バリの伝統的な料理も、実はこういう作り方をするんですよね。
先にバソと呼ばれるスパイスペーストを作っておいて炒めた状態でストックしてあるんですよ。それを同じ感じに使っていく。
なので、このカレーの作り方はバリ料理にも少し近いのかもしれませんね。
具材とルーがいい感じになるまで煮込んでくださいね。塩味はついていますが、ここで調整します。
塩を足したり、甘みを加えたい場合は少しお砂糖を入れてもいいのかも。
砂糖をひとさじ入れると、不思議と旨味が増すので、お試しを。
実はアレンジ自由自在
このカレールー、実はアレンジ自在で、
- ダイエットしたいなら →小麦粉のペーストを入れない(カリー子さんのレシピそのもの)で、炭水化物を使わないカレーが作れます。
- 辛みの調節は後から →ペースト自体に辛み成分は何も入っていません。だから作る後半になって、チリパウダーを入れちゃえばオッケ!うちはこの方法で、出来上がってから大人用と子供用に分けています。
- 実は本格スパイスカレー →元の教本がスパイスカレーなので、これ、本格的なスパイスカレーにもなるんです。水分に、ココナツミルクを使ってみたり、ヨーグルトでやってみたり。肉などを炒める際にクローブや、マスタードシード、カルダモンなんかも一緒に炒めておくとさらに風味が増します。
この辺の本格スパイスアレンジは、是非カレー子さんの著書「ひとりぶんのスパイスカレー」で詳しく解説されています。ぜひチェックしてみてくださいね。(私は日本で紙の本を買ったのですが、Kindleでも買えるようです。海外組には嬉しいですよね!なんと、KindleUnlimitedにも含まれてるよ!) - アレンジ次第でご馳走に →そんなわけで、ベースが本格スパイスカレーなので、カツとか乗っけた日には、もうお誕生日メニューですよ。子供達も大喜び!
作らない意味がわからない万能さでしょ?
ちなみに、このカレーのルーをちょっとだけ使ったゴーヤの炒め物や、ひよこ豆の炒め物、キャベツ炒めもめっちゃ美味しいです。
いかがだったでしょうか?日曜日とか、時間がある時に是非まとめて作って、ストックしてくださいね。自由にカレーが食べられる喜びを分かち合いましょう(おおげさ)
最後まで読んでいただいてありがとうございました!