
テンペって食べたことありますか?
インドネシアでは、昔から食べられている、安くて美味しい庶民の味方が「テンペ」
ウィキペディアによると、
テンペはインドネシア発祥の、大豆などをテンペ菌で発酵させた醗酵食品である。日本では「インドネシアの納豆」と呼ばれることもあるものの、発酵に使用されるのは納豆の場合は納豆菌であるのに対し、テンペはテンペ菌 という異なる菌を使用している。テンペの形状は固められたブロック状である。
とあります。
100グラムあたりのタンパク質量がテンペは15.8グラム。100グラム当たりのタンパク質量で比べてみると、鶏胸肉が23g、ゆで卵が13g。それを考えると、テンペはかなり良いタンパク源であります(めぐママは昔筋トレしてまして、PFCとか計算したりしてました)
大豆の発酵食品で、大豆とテンペ菌で作っているので、食品としても安心ですよね。
インドネシアではとにかく安く手に入るので、食べ盛りの中学生が二人もいる我が家では、ちょくちょくテンペを調理します。
日本だと手に入りにくいかもしれないですが、最近は冷凍のテンペなどが手に入るようです。
もしテンペを手に入れたら是非、使ってみてくださいね。
基本の「テンペの調理方法」
テンペは基本的に揚げるなり焼くなり、火を通してから食べるのがインドネシアでは主流です。
ただし、出来立ての鮮度の良いものは、火を通さずに食べても、問題はありません。
(発酵前に、すでに茹でてありますからね!)
生で食べるか食べないかは、食感や香りの好み次第。
ちなみに生の場合は結構香りが強いと思います。日にちが経てば経つほどキツくなってくるので、発酵臭かな?と思いますが、私はこのテンペ特有の香りはあまり好きではないので、必ず調理します。
あと、この香りは汁物に入れると強く感じられます。なので、炒めるか、揚げるか、焼くか、をお勧めします。
テンペの「基本的で典型的な食べ方」
では冷蔵庫にテンペがあったとして、インドネシア人家庭なら、何を作るか。
インドネシアの一般的な家庭で作るテンペ料理と、意外な使い方をご紹介しましょう。
テンペの素揚げ:Tempe Goreng
テンペを薄く(3ミリくらい)に薄切りして、塩胡椒をしてそのまま油で揚げる。

インドネシアでは、テンペゴレンと呼ばれて、辛いトマトのサンバルと一緒に食べる人気メニューです。
うちは子供たちが辛いものを食べないので、素揚げするときに、ローズマリーの枝とニンニクをふたかけくらい一緒に油の中で揚げて、香りづけ。

一気にハーブの香りが漂う、テンペスティックになります。
ワインのおつまみにもあう一品です。

テンペ料理の鉄板!テンペマニス Tempe Manis
小さく切って、素揚げしたテンペを甘辛いソースで和えただけ。
インドネシア人ママなら絶対週一ペースで作るであろう、子供も大人も大好きな甘辛テンペです。
- テンペ1個
- ニンニクひとかけ
- シャロット(バワンメラ)2個、(玉ねぎ1/8位で代用可)
- 砂糖大さじ1
- ケチャップマニス 好きなだけ
コブミカンの葉っぱ(なければ柑橘系の葉っぱでも)
あとは揚げ油と塩を用意。

まずは、厚み3ミリくらいに切ったテンペをさらに斜めに細く切っていきます。
これを素揚げしておきます。

ニンニクひとかけ、シャロット(バワンメラ)ふたつを薄切りにして、油で炒め、
大さじ1の砂糖、小さじ1の塩、揚げたテンペ、コブミカンの葉っぱ(細切り)を入れて、多少炒めたら、
好きな甘さになるまでケチャップマニスを入れます。
(うちはフライパンの上で、2周回しかける程度)
ケチャップマニスがない時は、醤油と砂糖を同じ量入れれば大丈夫。
いい感じに絡まるまで弱火で火を通して出来上がり。

一応、インドネシアで売っているテンペ1個分で作ると子供3人がご飯のお供に食べてしまう量(なんと適当な)なのですが、売っているテンペの大きさもまちまちなので、調味料の量としては、最終的に色味と自分の舌で調節するしかないのよね。
ケチャップマニスの他に砂糖を大さじ1入れておくのが、塩辛くならないコツです。
びっくり意外なテンペの使い方:炊飯器に入れて、ご飯を炊く
これは、インドネシア在住の日本人の間では結構知っている人が多い裏技なのですが、ご飯を炊飯器で炊く時に、テンペのかけら(生)2センチ角ぐらいを、お米の上にポンと乗せてそのまま炊飯するんです。
するとびっくり、ご飯がふっくらツヤっとおいしく炊けるんです。
これはインドネシア人のおばあちゃんの知恵的なやつで、理由などは全くわからないのですが、ぜひ試してみてほしい。意外なテンペの使い方です。
いかがだったでしょうか。
聞きなれないテンペですが、とても良いタンパク源なので、ぜひ食事に取り入れてみてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました